2 気象庁の地上観測データの活用

環境建築物の様々な検討をするとき、気象庁の地上観測データを頻繁に見ることになります。
本ページでは、気象庁地上観測データの概要と、このデータをエクセルでグラフ化する方法の要点や、データの応用方法を紹介します。

気象庁 地上観測データの概要

気象庁では、全国の地上気象観測、気象レーダーによる上空の降水・風の観測や、静止気象衛星による上空の宇宙空間から雲や水蒸気の観測などを行っています。
地上気象観測では、降水量については全国約1,300地点で行われ、そのうち約800地点では気温、湿度や風の観測も行われます。

これらの前日までのデータは、気象庁の公式WEBサイトに公開されています。

WEBサイト上で確認したい時にアクセスするのは、「過去の気象データ検索」のページです。月平均値や毎時データなどが表やグラフで即座にわかります。
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php

補足知識としては、観測地点選択の画面の中では以下のことが確認できます。
・観測地点の緯度・経度・標高
・観測項目が多い気象台・測候所かアメダス(無人観測所)か
・観測項目(下図東京地点では、降雨、気温、湿度、風、日射量、雪)


エクセルなどで分析したい時にアクセスするのは、「過去の気象データ・ダウンロード」のページです。
https://www.data.jma.go.jp/risk/obsdl/index.php


過去の気象データ・ダウンロードの概要

前記の画面で観測地点を、以下の画面で項目を、その後期間を選びCSVファイルをダウンロードします。

下図のようなデータが得られます。
表中の品質情報、均質番号を出力しない調節が「表示オプション」でできますが、後でエクセルで列を消した方がきっと早いです。


エクセルでグラフ化の要点

  • グラフは「折れ線」でなく「散布図」で描きます。
    「散布図」で描くと、横軸をすっきりさせたり、期間の幅の変更時に柔軟に対応できます。
  • 第二軸(右軸)は、見慣れない方も多いので、あまり使わないようにします。
    複数のグラフの横軸(日付軸)の文字に下のグラフをかぶせるとすっきりさせられます。
  • 縦軸の軸ラベルは要点だけにします。
    グラフの縦サイズを小さくしたり、グラフをかぶせたりすると縦軸ラベルのスペースがなくなりがちです。2行に渡ると見にくいので、単位や正式名称はグラフ中に描きます。


気象データの応用方法

気象データから、毎時の絶対湿度や比エンタルピーを計算したい時が良くあります。
湿り空気の状態値計算ツール“MAP_BE25.xlam”“MAP_AE25.xlam”をエクセルにアドインすると、絶対湿度や比エンタルピーの二次データが簡単に計算できます。


ここからさらに、年間の特性を確認したり、毎時の換気熱負荷を計算したり、年間の出現頻度を解析したりすることもでき、順次紹介していきます。


KEY Word: 気象庁, AMeDAS, アメダス, データ, CSV, 分析
2025.6.28 – UPDATE;-